運営管理手数料無料の松井証券iDeCoを徹底解説

松井証券

新たにiDeCo(個人型確定拠出年金)の運営管理手数料(金融機関の取り分である手数料)が完全無料な金融機関がさらに増えました。

それはネット証券大手の松井証券です。

ネット証券では、SBI証券・楽天証券・マネックス証券と運営管理手数料が完全無料な金融機関がひしめいているいわばレッドオーシャンなのですが、そこにあえて後発ながら参入しています。

調べてみると後発ならではの良い点がいっぱいあることに気が付きました。

取扱商品や感想などをふくめてレビューしてみたいと思います。

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松井証券iDeCoの感想

松井証券がiDeCo(個人型確定拠出年金)に参入することを知り、取扱商品などを調べてみた感想からまずお話ししたいと思います。

それは先発のネット証券と比較してファンドのセレクトが秀逸ということですね。

後でご紹介しますが、iDeCoは取扱商品のラインナップがいちばんのキモといっても過言ではありません。。

ファンド数は多すぎても少なすぎてもいけないと私はさまざまな証券会社のiDeCoプランをみてみて感じています。

そのようななかで、松井証券のiDeCoプランは以下のようなファーストインプレッションを受けています。

  • ファンドの数が多すぎず少なすぎずちょうどいい
  • eMAXIS Slimをベースとしたローコストインデックスファンドで固めている

eMAXIS Slimは基本方針として、他の同様のファンドでより信託報酬が低いものが登場したときには追随して信託報酬をさげるという特徴があります。

実際に先進国株式などは複数回信託報酬が下がりました。。

その結果、先進国株式インデックスファンドでは脅威のローコスト(年0.11826%・税込み)となっています。

それをベースとしているということは、常にローコストな運用ができるということですし、この方針が受け入れられ、純資産額も増加の一途をたどっていますので繰上償還の可能性も少なく安心することができます。

しかも、ファンド数が多すぎたり少なすぎたりすると選択しづらいところもありますが、それがないのも安心ですね。

では、つぎにはどのようなファンドが扱われているかをジャンル(アセット)ごとに見てみたいと思います。

松井証券iDeCoの取扱商品

つぎに松井証券iDeCoの取扱商品について見てみたいと思います。

バランス型

iDeCoの本命のバランス型は事実上の定番を設定

投資対象 ジャンル ファンド名 信託報酬(税込)
バランス(8資産) インデックス eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.1728%

ファンド名をクリックするとそれぞれのファンドのページへリンクしています。

バランス型ファンドはポートフォリオを設定する必要もないため、非常に便利なものです。

私もメインのポートフォリオに組み込んでいるのですが、シンプルなポートフォリオが特徴の8資産均等型ファンドはバランス型ファンドのトレンドになりつつあります。

そのなかでももっとも信託報酬が低いeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が松井証券iDeCoで購入することができます。

このeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、2度にわたる信託報酬が引き下げられ、2018年4月からは税込年0.1728%(税抜き0.16%)と松井証券iDeCoサイトによるファンド紹介のページの信託報酬よりも下がっています。

株式

株式に投資するファンドは国内・海外(先進国・新興国)へとファンドがわかれていますが、国内株式・海外株式の順にご紹介します。

国内株式

国内株式はインデックス・アクティブファンドを用意。

スタイル ファンド名 信託報酬(税込)
インデックス DIAM DC 国内株式インデックスファンド 0.1674%
アクティブ ひふみ年金 0.8208%

ファンド名をクリックするとそれぞれのファンドのページへリンクしています。

国内株式では、インデックスファンド(TOPIX連動をめざす)とアクティブファンドの2種類があります。

インデックスファンドはeMAXS Slim ではなく、DIAM DC 国内株式インデックスファンドです。

これは、現在ではDIAM DC 国内株式インデックスファンドが通常よりも割安なDC(確定拠出年金)専用のインデックスファンドのなかでローコストな国内株式に投資するインデックスファンドであるからです。

ちなみにeMAXS Slim国内株式(TOPIX)の信託報酬は年0.17172%となっていますのでそれよりも割安なインデックスファンドとなっています。

良い意味でDC専用ファンドを選択しているなと感じました。

一方で、国内株式では超有名なアクティブファンドがあります。

それはレオス・キャピタルワークスが運営する投資信託の「ひふみ投信」です。

これを確定拠出年金向けにした商品がひふみ年金です。

ひふみ投信では年1.0584%よりも割安な年0.8208%でひふみ投信を利用できますので、アクティブファンドながらおすすめです。

海外株式

海外株式はすべてインデックスファンドで固められています。

投資対象 スタイル ファンド名 信託報酬(税込)
先進国 インデックス eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.11826%
新興国 インデックス eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.2052%

こちらはしっかりとeMAXIS Slimシリーズで固められています。

先進国株式に至っては、国内株式(TOPIX)よりも信託報酬が安い0.11826%となっています。

新興国株式も年0.2052%と非常にローコストです。

この分野ではライバルの投資信託が次々とより信託報酬が安いインデックスファンドを出していますので、さらに信託報酬が下がる可能性も。

現状ではまさにベストといってもいいくらいの選択だと思いますね。

債券

リスク資産といえば株式に投資することが一般的ですが、どうしても上下の変動がはげしいもの。

それを和らげる資産ジャンルとして債券への投資があります。

もちろん、松井証券iDeCoでも債券分野への投資するファンドが取り揃っています。

投資対象 ジャンル ファンド名 信託報酬(税込)
国内債券 インデックス 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) 0.1296%
先進国債券 インデックス eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0.1836%
新興国債券 インデックス 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド 0.5616%

国内・先進国・新興国それぞれのインデックスファンドをそれぞれラインナップ。

こちらも国内債券・新興国債券ではeMAXIS Slimシリーズではありません。

国内債券の三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)はeMAXIS Slim国内債券インデックス(年0.15012%)よりも信託報酬が安い年0.1296%、

新興国債券の三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンドはeMAXIS Slimは新興国債券分野はありませんので、信託報酬は比較的高めとなっていますが、もっともローコストなインデックスファンドの一つです。

ここで、DC専用のインデックスファンドの信託報酬の安さが際立っています。

REIT

オフィスビルなどの不動産に投資するファンドのREIT(不動産投資信託)の国内・海外のファンドがラインナップ。

投資対象 ジャンル ファンド名 信託報酬(税込)
国内REIT インデックス たわらノーロード国内リート 0.27%
先進国REIT インデックス たわらノーロード先進国リート 0.2916%

REIT(不動産投資信託)の分野もインデックスファンドで国内・先進国それぞれ1ファンドずつリリースしています。

こちらはeMAXIS SlimシリーズにREITの設定はありませんので、ETFでない投資信託ではもっとも信託報酬が少ないファンドの一つである、たわらノーロードシリーズが設定されています。

資産額も両ファンドともに20億円程度あり、目下のところ繰上償還の可能性は低いでしょう。

コモディティ

コモディティは金へ投資するファンドを設定。

投資対象 ジャンル ファンド名 信託報酬(税込)
アクティブ ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし) 0.3996%

コモディティ(商品)ファンドは金に投資するファンドのみとなっています。

このゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)はアクティブファンドなのですが、信託報酬が極めて低く、年0.3996%(税込)です。

これくらい低い信託報酬ならばアクティブファンドであってもアセットの一部として持っていてもいいのではないかと思います。

元本確保型

みずほDC定期預金1年定期

元本確保型商品としては定期預金を用意しています。

ライバルのSBI証券では保険商品なども設定していますが、マイナス金利となっている現在、元本確保型商品としては定期預金で十分です。

これを積み立てて、株価が暴落したときに思い切って株式にスイッチングするという方法もありだと思います。

松井証券iDeCoにかかる費用

つぎに、松井証券でiDeCo(個人型確定拠出年金)をするのに必要な費用についてまとめてみました。

「手数料ゼロ」をうたっている金融機関は運営管理手数料という金融機関の取り分の手数料がゼロとなっています。

そのため、注意スべき点としては国民年金基金連合会や信託銀行へ毎月拠出した資金から手数料が徴収されるという点です。

この費用は結構馬鹿にできませんのでご注意ください。

ちなみにiDeCoで資金を拠出するには以下の手数料がかかりますのでごらんください。

A:毎月資金を拠出する場合

手数料徴収先 金額
国民年金基金連合会 月額103円
信託銀行 月額64円
合計 月額167円

B:新たな掛金積立を行わない場合(運用指図者)

手数料徴収先 金額(税込)
信託銀行 64円

新規加入時や給付・還付、そして金融機関を乗り換える際にも手数料がかかります。

C:手続時にかかる手数料

手数料の種類 支払先 金額(税込)
新規加入手数料 国民年金基金連合会 2,777円
給付手数料 信託銀行 432円(1回あたり)
還付手数料 国民年金基金連合会 1,029円(1回)
信託銀行 432円(1回)
移換時手数料 松井証券 4,320円

さすがに運営管理手数料がゼロとはいえ、松井証券から他の金融機関に乗り換える際には松井証券への手数料が必要となりますのでご注意ください。

このような方におすすめします

いままで、松井証券のiDeCoプランの取扱商品や手数料について振り返ってみましたが、どのような方に松井証券のiDeCoがおすすめか考えてみました。

私が考えるおすすめなタイプは以下のような方です。

  • あれこれ考えずにシンプルなポートフォリオを構築したい方
  • 楽天VTなど楽天バンガードシリーズファンドはいらないと思う方
  • できるだけ安価なファンドに投資したい方

それぞれのタイプについてみてみましょう。

あれこれ考えずにシンプルなポートフォリオを構築したい方

松井証券のiDeCoプランはネット証券としては後発です。

そのため、先駆者であるSBI証券や楽天証券のプランをよく研究していると思います。

たとえば、ファンド数が多すぎてわけがわからないSBI証券や、ファンド数を絞り込みすぎている楽天証券とは異なり、必要十分なファンド数/ラインナップとなっています。

これはマネックス証券と同じ傾向であると思います。

さらに、松井証券の場合は一歩進めて、eMAXIS Slimをメインにしたラインナップにしていることです。

eMAXIS Slimシリーズは他により低い信託報酬ならば追随して値下げする方針のファンドです。

事実8資産均等型の場合には2度にわたって信託報酬が引き下げられ、事実上の標準の8資産均等型ファンドとなっています。

そのため、eMAXIS Slimのファンドを選ぶと事実上最安値のファンドを選んでいるのと同じ効果となります。

あれこれスイッチングするという手間がなくなりますのでよりほったらかしでiDeCo資産を運用することができるのがいいですね。

楽天VTなど楽天バンガードシリーズファンドはいらないと思う方

インデックスファンドでは楽天・バンガードファンドシリーズが人気です。

やっぱりインデックス投資家はバンガードというブランドが大好きな方が多いですね。

私もバンガードというブランドや姿勢は大好きです。

ところが、この楽天・バンガードシリーズをiDeCoで運用することができるのは楽天証券だけです。

やはり看板商品は自社のみで囲っておいきたいのかもしれませんが、それ以外のファンドでより信託報酬が安いものをお探しの方には松井証券のiDeCoがおすすめです。

できるだけ安価なファンドに投資したい方

ここでご紹介したファンドはすべて現在最低レベルの信託報酬のものばかりです。

しかもメインで採用されているeMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の信託報酬を追い続けるのを基本方針としています。

そのため、できるだけ安価なファンドに投資をしたい方にはおすすめします。

ただ、選択肢は少ないと思う方にはおすすめできませんので、そのような方はSBI証券のiDeCoをおすすめしたいと思います。

良くも悪くも多数のファンドを擁していますので。

ただ、今後ファンド数が絞られる可能性がありますので、その点は注意して見守りたいと思っています。

まとめ:現状ではおすすめです。

今回はiDeCo(個人型確定拠出年金)運営管理手数料完全無料シリーズとして2018年よりスタートする松井証券iDeCoプランについてご紹介しました。

スタート時点では現在考えうる一番信託報酬が低いファンドでまとめられており、非常におすすめな印象を受けました。

現在では繰上償還の可能性が低くなったeMAXIS Slimシリーズをメインにしていることからファンドのセレクトは問題ないと思われます。

あとは、サイトの使い勝手などがよいかどうかが問題となってきますが、現状では使い勝手のよさをアピールしている楽天証券を除くどの証券会社も別の管理運営期間のサイトを利用していることからあまり使い勝手はよくありません。

その辺を目をつぶるかどうかが焦点となりますね。

これからも運営管理手数料手数料が無料の金融機関の情報をお伝えしていきますのでお楽しみに!

では、またよろしくです!

興味のある方は、松井証券iDeCoページにアクセスしてみてはいかがですか?