日本国内のインデックスファンドがベンチマークとしているものとしては、アメリカMSCI社の指標が事実上の標準となっています。
全世界株式を示す指標としてはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)が一番有名ですね。
ところが、最近ではイギリスFTSE社のベンチマークを採用しているインデックスファンドも登場しています。
この記事では、全世界株式の指標の一つである「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」についてご紹介します。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスについて
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスについてとはどのようなインデックスなのでしょうか。
「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」は、FTSE社が開発した指数で、中小型株を含む全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型の株価指数です。
主要先進国株式及び新興国株式等が対象となり、7,777銘柄で構成されています。(2018年2月28日現在)。
この指数でカバーしているのはすべての取引可能な株式の98%にのぼります。
国別投資割合と投資先企業について
主な国別投資割合と主な投資先企業についてご紹介します。
国別投資割合
国名 | 投資割合(%) |
---|---|
アメリカ | 52.12 |
日本 | 8.55 |
イギリス | 5.72 |
フランス | 3.08 |
中国 | 3.00 |
ドイツ | 2.99 |
カナダ | 2.95 |
スイス | 2.48 |
オーストラリア | 2.31 |
韓国 | 1.74 |
台湾 | 1.54 |
香港 | 1.25 |
インド | 1.16 |
オランダ | 1.08 |
スペイン | 1.03 |
投資先上位10企業・投資割合
投資先企業 | 国名 | 投資割合 |
---|---|---|
アップル | アメリカ | 1.74% |
マイクロソフト | アメリカ | 1.34% |
アマゾン | アメリカ | 1.15% |
フェイスブック | アメリカ | 0.79% |
JPモルガン&チェース | アメリカ | 0.76% |
ジョンソン&ジョンソン | アメリカ | 0.67% |
アルファベットクラスC(Googleの親会社) | アメリカ | 0.64% |
アルファベットクラスA(Googleの親会社) | アメリカ | 0.63% |
エクソンモービル | アメリカ | 0.61% |
バンク・オブ・アメリカ | アメリカ | 0.59% |
採用されているファンド
この「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」が採用されているファンドは最近話題となっているものとして以下のとおりとなっています。
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ティッカー:VT)
- EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
まとめ
この記事ではイギリスFTSE社が開発した全世界株式の指数の「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」についてご紹介しました。
インデックスファンドは基本的にベンチマークと呼ばれる指標にそって運用するシステムとなっています。
冒頭にもお話ししましたが、基本的にはアメリカMSCI社の指数を使用していることが多いです。
ところが、最近はこのFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスを使っている指数が増えており、微妙に国別や企業別の投資割合がことなりますので比較してみれば面白いと思います。
詳細は以下のページにPDFファイルがありますので、参考にしていただけたらと思います。
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