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SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))を徹底レビュー

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全世界株式に投資するインデックスファンドといえばeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を想像されている方が多いのではないでしょうか。

しかしながら、それより前にしっかりと運用していたファンドがあります。

SBIアセットマネジメントはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がリリースする前から全世界(日本・中小型株を含む)株式へ投資するインデックスファンド

を運用しています。

その名はSBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))と呼ばれ、楽天投信から発売されている楽天・バンガードシリーズに対抗する全世界株(日本・中小型株を含む)へ投資する商品となっています。

SBI・インデックス・ファンドシリーズは海外ETFへ投資するスキームのインデックスファンドの先駆けですので満を持しての登場となります。

このファンドがどのようなものかをご紹介します。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は以前の名称が
EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドというものでした。

2018年9月5日より名称が変更されていますが、ファンドの内容自体には変更はありません。

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ファーストインプレッション

私がこのファンドの登場に際して感じたことをまず書いてみたいと思います。

それは

日本を含む全世界株に投資できるローコストインデックスファンドが増えて非常にうれしい

ということです。

もともとEXE-iシリーズは日本を含む中小型株や、先進国株式などの海外ETFへ投資するスキームのファンドシリーズを展開しています。

私も中小型株式ファンドに現在投資を行っています。

これに全世界株式のファンドが登場するということになりますね。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドに対抗しうる現在唯一の全世界株インデックスファンドが登場したということは信託報酬などの面からも競争が展開されるのではないかと思っています。

以前は日本を含む全世界株式に投資しようとすれば、日本株・先進国・新興国3つの株式ファンドを購入する必要がありました。

これからは1本を買ってしまえば全世界の株式へ投資できるようになります。

しかも1ファンドではなく複数です。

複数の全世界株式へ投資できるファンドが存在するということは、イコールより条件の良いファンドを比較できるということになります。

現在日本を含む全世界株式に投資できるインデックスファンドは楽天・全世界株式インデックス・ファンドだけでなくeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)も加わって信託報酬や純資産額で比較できるようになりました。

さらに三重課税ともいわれる配当金の課税状況などこれから明らかになることでどのファンドが良いかを比較できるということ私たち投資家にとっては良い傾向であると思います。

これからもSBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))と楽天・全世界株式インデックス・ファンドを比較していきたいと思います。

つぎはこのファンドがどのようなものかをご紹介します。

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SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))について

つぎにこのSBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))についてどのようなものかをご紹介します。

信託報酬

まずは気になる信託報酬からです。

このファンドの信託報酬は以下のとおりとなっています。

運用管理費用(信託報酬) 年0.062%(税込)
ETFの信託報酬 年0.042%程度
実質的な信託報酬 年0.10896%程度

ライバルであるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬が年0.1144%ですので、それよりも低い信託報酬となっています。

なお、

信託財産留保金・取扱手数料:ありません

信託報酬が値下げされたことにより、実質的な信託報酬が0.1%程度となりました。

このファンドのライバル楽天・全世界株式インデックス・ファンドと比較してみます。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) 年0.10896%程度
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 年0.2396%
2ファンドの差 0.08396%

信託報酬値下げの影響により、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))のほうが信託報酬は目論見書上でも低くなりました。

あくまでこれらは目論見書上での話のため、実質コストは異なることが予想されますのであくまで参考にしていただけたらと思います。

資産額

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))も運用をはじめて2年ほど経過しました。

2020年1月9日現在資産額は49億6,300万円という資産残高となっています。

eMAXISシリーズと比べては小粒なのですが、インデックスファンドしては必要十分な資産額となっていますので、繰上償還の可能性は低いですね。

ベンチマーク(指標)

このファンドのベンチマークはFTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)とよばれる指標となっています。

この指標については後でご紹介します。

運用スキーム

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、3つの海外ETFを組み合わせて作られています。

EXE-i全世界株式運用スキーム

なお、2019.11.29現在のポートフォリオは以下の通りとなっています。

表のリンクはbloombergのETF情報ページにリンクしています。

ライバルの楽天・全世界株式インデックス・ファンドはバンガードのVT1本に投資するのに対してこちらは複数のETFに投資することでベンチマーク追従することを目指しています。

複数のETFで1つのインデックスへの追従を目指すスタイルは従来のEXE-iシリーズでも行われていることですので、このスタイルにSBIアセット・マネジメントが自信を持っていることだと思われます。

販売会社

2020年1月現在販売会社以下のとおりとなっています。

株式会社SBI証券
楽天証券株式会社
岡三オンライン証券株式会社
auカブコム証券株式会社
マネックス証券株式会社
松井証券株式会社
GMOクリック証券株式会社
株式会社筑邦銀行

この販売会社は増えることが予想されますので、変更され次第追記していきます。

ファンドの状況について

このファンドが登場してから2年が経過しました。

2020年1月現在、このファンドがどのようになっているかをまとめてみました。

日付 基準価額 純資産額
2018.3.2 9,596円 5.11億円
2020.1.9 11,220円 49.63億円

雪だるま2020.1.9現在

2018年は非常に低調だったこのファンドも、2019年の全世界の株式相場が好調だったこともあり、資産額も基準価額も上昇しているのがわかります。

ただ、ライバルのeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が125億円、楽天・全世界・インデックス・ファンドが332億円ということを比べるとやはり劣勢であることは否めませんね。

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FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスについて

つぎにこのSBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))がベンチマークとしているFTSE グローバル・オールキャップ・インデックスについてについてご紹介します。

このFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスについては以下の記事に詳細をまとめていますのでごらんください。

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まとめ:結構いぶし銀のようなファンドだと思います

今回SBIアセット・マネジメントが設定している「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))」についてどのようなものかをご紹介しました。

信託報酬もわずかですが低くなるなど明らかにeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を意識した商品となっています。

ただ、かつてのライバルだった楽天・全世界株式インデックス・ファンドと比較すると資産額は大きく引き離されてしまいました。

しかしながら、ETF連動運用のさきがけでもありますし、信託報酬は最低水準です。

実質的な運用コストも0.2%台とローコストで運用できていますので、持っていて安心できるファンドなのではないでしょうか。

あとは資産残高と取り扱い販売会社がどれだけ増えるかがこのファンドの成長できるかのカギとなっていきます。

あと、バンガードという看板を背負った楽天VTとシュワブやスパイダーズのあわせ技のSBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))のパフォーマンスの違いもこれから注視していきたいと思います。

では、またよろしくです!

これらのファンドは以下の証券会社で購入することができます。

口座開設は無料ですので、お気軽に投資してみてはいかがでしょうか。

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SBI証券:ネット証券最大手。国内外の株式取引や投資信託の積立がとても便利!

インデックス投資ファンドレビュー
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ひめだか

インデックス投資とシンプルライフがテーマの記事を書いてます。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。
【国際分散投資・iDeCo・ふるさと納税など役に立つおカネの情報】【年末調整や住所変更など手続の方法】を発信中。
妻と子1の40代のくせに会社を退職して社会の荒波にもまれる予定。

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