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EXE-iつみたて新興国株式ファンド、eMAXIS Slim新興国株式インデックス、楽天・新興国株式インデックス・ファンドを徹底比較

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全世界株式のインデックスファンドに引き続き新興国株式のインデックスファンドが三つ巴の戦いとなってきました。

ローコストかつバンガードというブランドを引っさげた「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」に対抗するファンドが登場しました。

それはSBIアセット・マネジメントから発売される「EXE-iつみたて新興国株式ファンド」と信託報酬の引き下げで参戦した三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」です。

今回はこれら3つのファンドを比較することでどのような違いがあるかをみてみたいと思います。

どのファンド選べばいいかを考えててみた

これら3つのファンドはどれもローコストなのは同じなのですが、微妙に違いがあります。

それらの違いやベンチマークについては後で詳しくご説明しますが、てっとりばやくどれを選べばいいかを考えてみました。

ベンチマーク(指標)がファンドによって異なりますので2ステップで考えたいと思います。

それは1:韓国が含まれるかどうか 2:バンガードというブランドが好きかどうかというもので区切ってみました。

ステップ1:韓国が含まれるかどうか

まずは投資対象国に韓国が含まれるかどうかです。

通常、MSCIコクサイというベンチマークの連動を目指している先進国株式ファンドは韓国は含まれていません。

そのため、韓国を投資対象国に入れる場合にはMSCIエマージングインデックスを指標とする新興国株式ファンドを買う必要があります。

というわけで新興国株式に韓国が含まれている必要がある方は以下のファンドがオススメです。


eMAXIS Slim新興国株式インデックス

これならば韓国が投資対象国に含まれています。

一方で、FTSEエマージングインデックスというベンチマークを採用している新興国株式ファンドには韓国が投資対象国に含まれていません。

なぜならFTSEのインデックスでは韓国は先進国として扱われているからです。

そのようなファンドがお好みの方は次のステップ2で判断してください。

ステップ2:バンガードというブランドが好きか

残りの2つのファンドである「EXE-iつみたて新興国株式ファンド」と「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」をみてみます。

これらはベンチマークとしては同じなのですが、信託報酬や投資しているETFによって違いがあります。

そのためざっくりとこれで判断してはどうでしょうか。


バンガードが好きな方:楽天・新興国株式インデックス・ファンド

とにかく安い信託報酬がいい方:EXE-iつみたて新興国株式ファンド

これらはまだリリース直後、あるいはリリース前の商品ですので実質コストなどがどうなってくるかはわかりません。

現状わかる情報で判断してみると以上の選択肢となってきますので参考にしていただけたらと思います。

つぎにこれら3ファンドの違いについてみてみたいと思います。

新興国株式3ファンドの違いについて

つぎにはあらためてこれら3ファンドの違いについてみてみましょう。

先程のおすすめとからんできますが、信託報酬とインデックス、そして販売会社が異なっています。

EXE-iつみたて新興国ファンドeMAXIS Slim新興国株式インデックス楽天・新興国株式インデックス・ファンド
運用会社SBIアセットマネジメント三菱UFJ国際投信楽天投信投資顧問
信託報酬(税抜)0.190%程度0.339%→0.190%0.26%程度
信託財産留保金なしなしなし
ベンチマーク(円換算)FTSE エマージング・インデックスMSCI エマージング・マーケット・インデックスFTSE エマージング・インデックス
販売会社SBI証券SBI証券
岡三オンライン証券
松井証券
マネックス証券
楽天証券
楽天証券
マネックス証券
SBI証券

現状では3ファンドともに買い付けできる会社はSBI証券に限られています。

また、「EXE-iつみたて新興国株式ファンド」と「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」はETFを買い付ける投資信託となっています。

それぞれのファンドが買い付けるETFは以下のとおりです。

EXE-iつみたて新興国株式楽天・新興国株式インデックス・ファンド
シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティ ETF(SCHE)100%バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO) 100%

ティッカーのリンクはBloombergの情報ページへリンクしています。

信託報酬についてはどれもローコストなのですが、楽天・新興国株式が0.26%程度なのに対してEXE-iつみたて新興国は0.190%程度と最低水準になっています。

これは、SBIアセット・マネジメントの取り分の信託報酬が0.06%と激安なためですね。

一方で楽天・新興国株式の場合には楽天側の取り分が0.12%と倍の水準です。

もともとは信託報酬がこれらにくらべて高かったeMAXIS Slim新興国株式ファンドですが、対抗して値下げをすることになり最低水準に並びました。

詳細は以下のニュースリリースをご覧ください。

業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施(PDF)

つぎには3ファンドが採用しているインデックスについてご紹介したいと思います。

3ファンドのインデックスについて

新興国株式に投資するこれら3ファンドは

EXE-iつみたて新興国株式と楽天・新興国株式インデックス・ファンドがFTSEエマージング・インデックスを、

そしてeMAXIS Slim新興国株式ファンドがMSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとしています。

これからはそれぞれのベンチマークについて投資国や上位投資先について振り返ってみます。

FTSEエマージング・インデックスについて

まずはEXE-iつみたて新興国株式と楽天・新興国株式インデックス・ファンドで採用されているインデックス(指標)についてみてみます。

このファンドではイギリスFTSE社の「FTSEエマージング・インデックス(円換算ベース)」を採用しています。

今回このインデックスの主要投資国・主な投資先企業を表にまとめてみました。

・上位投資先国

国名 割合(%)
中国 29.26
台湾 14.16
インド 12.26
ブラジル 8.89
南アフリカ 8.06
ロシア 4.19
メキシコ 3.95
タイ 3.6
マレーシア 3.17
インドネシア 2.44
その他 10.02

・上位投資先企業

企業名国名業種割合(%)
テンセント中国IT5.55
タイワン・セミコンダクター台湾製造業4.49
ナスパーズ南アフリカメディア2.41
中国建設銀行中国金融1.85
中国工商銀行中国金融1.44
鴻海精密工業台湾製造業1.29
中国移動通信中国通信1.23
アリババ中国IT1.16
リライアンス・インダストリーズインド石油関連1.08
中国平安保険中国保険業1.02

上でもお話ししました韓国が含まれていない関係上タイやマレーシア、それにインドネシアなどの東南アジア諸国が高位にランキングしているのが特徴的ですね。

また、インドの投資比率が高いのも面白いと思います。

MSCI エマージング・マーケット・インデックスについて

一方でeMAXIS Slim新興国株式インデックスが採用しているのがアメリカMSCI社のMSCIエマージング・マーケット・インデックスです。

こちらの上位投資国や上位投資先企業は以下のとおりとなっています。

・上位投資先国

国名割合
中国29.68%
韓国15.66%
台湾11.83%
インド8.72%
ブラジル7.08%
その他27.03%

・投資先トップ10

企業名国名業種割合(%)
テンセント中国IT4.91
サムスン韓国製造業4.64
アリババ中国IT4.06
タイワン・セミコンダクター台湾製造業3.83
ナスパーズ南アフリカメディア2.06
中国建設銀行中国金融1.45
百度中国IT1.29
中国移動通信中国通信1.19
中国工商銀行中国金融1.13
鴻海精密工業台湾製造業1.12

こちらは韓国が投資対象国に含まれていますので、中国・韓国・台湾の3国で投資比率が全体の6割近くを占めているのが特徴的です。

経済的に大規模な3カ国に重点をおいていることがよくわかりますね。

それにしても中国の企業が多いのが面白いですね。

まとめ:じっくり様子を見るのもいいのでは

今回三つ巴の戦いと様相となっている新興国株式インデックスファンドについて比較してみました。

現状でもこれだけ混戦の状態ですので、さらに信託報酬の値下げ競争が勃発してまさに関ヶ原の戦いの状態になることも十分に予想されます。

そのため、あわてて乗り換えるのではなく実質コストが明らかになるまでしばらく様子を見てみるのもいいのではないかと思っています。

乗り換えるとしても、過去の新興国株式の場合信託財産留保金が高額に設定されているファンドも多いですので、乗り換えコストを考えながら検討してみてはいかがでしょうか。

私は競争が起こるのは非常にありがたいと思っていますが、あわてて乗り換えるのではなく、しばらく様子を見てから乗り換え先を考えたいと思います。

今日の記事が参考になれば幸いです。

では、またよろしくです!

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