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楽天・全米株式インデックス・ファンドについて徹底レビュー

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楽天・全米株式インデックス・ファンドについて徹底レビュー

今回は米国株ETFである「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」に投資する「楽天・全米株式インデックス・ファンド」についてご紹介します。

楽天バンガード・ファンドシリーズの根幹となるのは

楽天・全世界株式インデックス・ファンド楽天新興国株式インデックス・ファンドといった国際分散投資型と、

米国株に投資する楽天・全米株式インデックス・ファンドの3種類です。

特に注目されているのが、いま絶好調な米国株の大型株から小型株まで広範囲にカバーするインデックス(CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース))に投資する楽天・全米株式インデックス・ファンドです。

では、この楽天・全米株式インデックス・ファンドがどのようなファンドなのかについてまとめてみました。

2020.1.10追記
当初このファンドのベンチマークをS&P500と記載していましたが、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)の間違いでした。

訂正させていただくとともにベンチマークについての記載を追加しました。

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楽天・全米株式インデックス・ファンドについて

米国株は現在過去最高値を維持し続けている関係で非常に注目されている投資先となっています。

米国株にローコストで投資するには主に海外ETFを利用するということが主な方法でした。

ところが海外ETFに投資する場合には円ではなくドルで投資しなければならない点と安くなったとはいえ日本株よりも割高な株式取引手数料がかかる点など取引に際してハードルが高いということがネックです。

そのようななか楽天・全米株式インデックス・ファンドは今までなかった全米株式にローコストで100円からの投資が可能といういわば海外ETFと投資信託のいいとこ取りをしている商品となっています。

ベンチマーク(指標)について

楽天・全米株式インデックス・ファンドは全米株式に投資をしていますが、ベンチマークは非常に有名なS&P500インデックスではありません。

CRSP USトータル・マーケット・インデックスと呼ばれるインデックスとなっています。

ではCRSP USトータル・マーケット・インデックスとはどのようなインデックスでしょうか?

「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は、米国株式市場の大型株から小型株までを網羅し、投資可能銘柄のほぼ100%となる約4,000銘柄で構成された時価総額加重平均型の株価指数です(2019年6月30日現在)。
引用元:楽天投信投資顧問HP「楽天・全米株式インデックス・ファンド」交付目論見書

S&P500よりも広範囲な株式を網羅しているということで大型株主体のS&P500よりもより全米株式全体に投資していると言えますね。

信託報酬・資産残高

まずはローコストで投資をするためにはチェックしておきたいのが信託報酬です。

この楽天・全米株式インデックス・ファンドは信託報酬がどのようになっているかを表にしてみました。

バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) 0.03%
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.132%(税込)
両方あわせたコスト 0.1696%

ちなみに他のETFや投資信託があるのかと調べてみますと、日本国内上場のS&P500に投資する代表的な商品として以下のものがあります。

種類 ファンド名 運用会社
ETF 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) 日興アセット・マネジメント
投資信託 iFree S&P500インデックス 大和投資信託

それぞれの信託報酬と資産残高データを比較してみますと以下のようになります。

ファンド名 信託報酬(税込) 資産残高(2020年1月9日現在)
上場インデックスファンド米国株式 0.165% 93.09億円
iFree S&P500インデックス 0.2475% 99.85億円
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.0968% 469.60億円
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.1696% 764.03億円

比較してみたところ国内上場のETFよりも信託報酬が安いことがわかります。

投資信託は新規設定した際には実質コストが増えがちですのでこの表のとおりにはいかないとは思いますが、それでもETFよりも信託報酬が低い投資信託になっています。

また、ローコストインデックスファンドシリーズのiFreeもS&P500を指標とするインデックスファンドを設定していますが、こちらもと比較しても信託報酬が低いことがわかります。

現在ではライバルの三菱UFJ国際投信からeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が登場しています。
信託報酬ではぶっちぎりの0.1%切りを実現していますが、資産額のほうが楽天・全米株式インデックス・ファンドのほうがぶっちぎりの状態ですね。

たしかに若干信託報酬は高いのですが、これだけコストが下がった現在ではあまり気にするレベルではないのかなと感じています。

ただ、コストだけで比較すればeMAXIS Slim(S&P500)の価値なのですが、楽天・全米株式インデックス・ファンドの最大のメリットはより広範囲の米国株式へ投資しているということです。

もうひとつ比較する大切な点としては資産残高があります。

これが少なすぎると運用会社が運用を打ち切ってしまう(繰上償還)可能性が高くなります。

これは3ファンドともすぐに繰上償還される可能性は低いのですが、勢いがすごいのがこの楽天・全米株式インデックス・ファンドです。

現在では資産残高が伸びに伸びて764億円という資産残高となっています。

米国株の関心の高さとつみたてNISAの対象商品となっていること、そして他のETFやインデックスファンドと比較してもローコストで投資ができるという面が評価されているのだと私は思っています。

販売会社

この楽天・全米株式インデックス・ファンドの販売会社についてご紹介します。

このファンドを取り扱っている金融機関は以下のとおりです。

取り扱い金融機関 取り扱い開始日
楽天証券 2017.9.28
マネックス証券 2017.9.29
SBI証券 2017.10.20
エイチ・エス証券 2017.10.31
立花証券 2017.11.10

2019.12.2追記
その後、取扱金融機関が追加されています。

追加された販売会社は以下のとおりです。

  • 静岡銀行
  • GMOクリック証券
  • ジャパンネット銀行
  • ソニー銀行
  • 損保ジャパン日本興亜DC証券
  • 栃木銀行
  • フィデリティ証券

かなり販売会社が増えているのがわかりますね。

このような方におすすめ

ではどのような方がこの楽天・全米株式インデックス・ファンドを利用すればいいのかを考えてみました。

お勧めするのは以下のようなタイプの方です。

  • ローコストで米国株を投資したいと思う方
  • 海外ETFの取引ではめんどくさいと感じられる方

まずローコストで米国株に投資したいと思われる方なのですが、このファンドは楽天側の取り分を含めても他のローコストインデックスファンドと比較して信託報酬が割安です。

しかも、国内上場ETFと遜色ない水準となっていますので、非常にお勧めです。

しかも次にご説明する投資信託ならではのメリットも享受できます。

次の海外ETFの取引ではめんどくさいと感じられる方にお勧めする理由なのですが、取引するには、ドル円の両替が必要となり、しかも積み立て投資をすることには向いていません。

確かに海外ETFを直接買うことは非常にローコストなのがメリットなのですが、そのローコストを享受するための手間がかかります。

その点でこのファンドは、ドルに両替することなく日本円で100円から積み立て投資をすることができます。

多少コストがかかるものそれをおぎなえるだけのメリットはあると思います。

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まとめ:米国株のインデックスファンドならこれがイチオシ

今回は楽天・バンガード・ファンドの一つの米国株ETF(VTI)に投資する楽天・全米株式インデックス・ファンドについてご紹介しました。

日本株式も日経平均株価が20年以上ぶりの高値となっている以上に米国株は過去最高値を更新し続けています。

また、アメリカ企業は全世界を股にかけたビジネスを行っている企業も多く、間接的に世界規模に投資している効果が期待できます。

一番ローコストで投資ができるのが海外ETFであるバンガード®・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)なのですが、ドルベースであることと、積立投資には不向きなどのとっつきにくい面があります。

それを投資信託のスキームで不便さを補っていますので手っ取り早く米国株に投資したい方にはおすすめです。

楽天・バンガード・ファンドシリーズは現在のところこの楽天・全米株式インデックス・ファンド以外にも以下のシリーズがありますので併せて参考にしていただけたらと思います。

では、またよろしくです!

このファンドは以下の証券会社で購入することができます。

口座開設は無料ですので、お気軽に投資してみてはいかがでしょうか。

楽天証券:楽天カードで積立すると楽天ポイントがたまるなど魅力いっぱい!

SBI証券:ネット証券最大手。国内外の株式取引や投資信託の積立がとても便利!

インデックス投資ファンドレビュー
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ひめだか

インデックス投資とシンプルライフがテーマの記事を書いてます。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。
【国際分散投資・iDeCo・ふるさと納税など役に立つおカネの情報】【年末調整や住所変更など手続の方法】を発信中。
妻と子1の40代のくせに会社を退職して社会の荒波にもまれる予定。

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