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海外ETFからインデックスファンドに移行した4つの理由

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私は海外ETFを以前購入していましたが、現在は購入せず通常の投資信託としてのインデックスファンドを購入しています。

コストは安いのですが、いろいろと手間がかかって大変だったからというのがその理由です。

米国株がはやっている現在、米ドルでの投資に戸惑わない方も多いと思いますが、一方で日本円と米ドルの扱いのややこしさについても疑問が残っています。

さらに、もし投資家の方になにかあった場合、残された家族のことも考えていらっしゃるでしょうか。

投資にうとい家族が多額のドル建ての資産を相続してしまったときのことを。

これらを中心に私がなぜ海外ETFから通常のインデックスファンドへ戻ったのかをお話ししたいと思います。

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海外ETFから撤退した理由

では私が海外ETFから撤退した理由をまとめてみました。

理由としては3つになります。

  1.  購入手数料が高いから
  2.  リレー投資が手間だったから
  3.  外貨(ドル)での管理に手間がかかる
  4.  外国税額控除の方法がわからなかった

それぞれの理由についてみてみます。

購入手数料が高い

まずは購入手数料が高いという点があります。

私が海外ETFを購入し始めたのは楽天証券がネット証券で初めて海外ETFを取り扱いだしたことからです。

当時はインデックスファンドのコストも現在と違って高く(おぼろげなのですが、通常のMSCIコクサイのインデックスファンドでも実質信託報酬は1%を超えていたのではないかと思います。)

コストやラインナップが豊富な海外ETFは非常に魅力的でした。

今でも人気のVTが買えるというのはとてもうれしかったものです。

ところが、この購入手数料ですが結構高いですよね。

現在みたいにNISAならば手数料実質無料とかいうサービスもより手数料の安い証券会社もなく、楽天証券独占みたいなものでしたから1回の取引で27ドルの手数料を支払ったものです。

1ドル100円としても2700円かかってしまいますので、なんとか少しでも手数料負けをしないようまとめて買うようにしていました。

そのため、機動的な購入をすることができずにいてもどかしい思いをしていました。

リレー投資が手間

当時はある程度の金額(おおむね100万円程度)までは通常のインデックスファンドで積み立て、ある程度たまったら海外ETFを買うといういわゆるリレー投資がはやっていました。

これがまためんどくさいものです。

通常のインデックスファンドを売却してから現金化し、それをつかって海外ETFを購入したら当然ですがタイムラグが発生します。

それを避けるために待機資金をつかって買付をおこなったりしたのですが、その管理も結構手間がかかったものです。

外貨への交換が手間

さらに円で買える通常のインデックスファンドや国内ETFと異なり、海外ETFは米ドルや香港ドルに交換しなければいけません。

この為替手数料も結構馬鹿になりませんので、私はSBI証券で海外ETFを購入していたときには

SBI FXで1万ドルを買う→現引き

という方法を用いていました。

為替手数料は通常の外貨交換よりも抑えられますが当然ながら証拠金もそれだけ必要となります。

また単位が1万ドル単位となりますので資金が余ったり、足りなくなることがよくありました。

そうなると別に外貨に交換しなくてはいけませんでしたのでそれはそれでかなりの手間です。

外国税額控除がわからなかった

そして最後ですが、外国税額控除がよくわからなかった点もありました。

現在は先駆者の方がわかりやすく海外ETFを使った場合の外国税額控除の方法をアップされています。

当時はそのようなものはなく、タックスアンサーを見ても「???」という状況でした。

私がもっと勉強すればよかったのでしょうが、買い付け方やアセットアロケーションの整備に必死でここまで気が回ることはありませんでした。

そのためしっかりとアメリカと日本の二重課税で税金をもっていかれていました(涙)

また、特定口座も当時はありませんでしたのですべて手作業で申告していましたからめんどうだったということもあります。

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やっぱりインデックスファンドは楽

現在は海外ETFや国内ETFからは撤退していて利用しているのは通常のインデックスファンドのみです。

両方を使ってみて感じるインデックスファンドのありがたさをご紹介します。

日本円で買える

なんといってもこれです。

通常の先進国や新興国株式インデックスへ投資する場合、コストが下がった現在のインデックスファンドならば当然日本円で買うことができます。

先程かきましたFXで現引きなんてことをしなくても大丈夫です。

日本円で管理できる、これは日本に住んでいる私たちにとっては非常に楽なんですね。

コストが下がった

以前は先進国株式インデックスへ投資するインデックスファンドも実質コストは1%程度になるものが多々ありました。

それが現在では実質コストが0.5%未満のインデックスファンドも増えました。

これだと手間とコストを考えると通常のインデックスファンドで十分ではないかと思っています。

市場平均に投資するというくらいならばわざわざETF(国内外を問わず)にしなくてもローコストインデックスファンドで十分という結論になりました。

申告も楽

確定申告も特定口座やNISAなど日本の制度にマッチしているインデックスファンドならば利益が上がれば源泉徴収で終了ですし、

損失が出た場合も簡単に申告ができるので楽です。

 

国内金融資産と共通して管理ができる

海外ETFの場合には、国内株式や投資信託とは別枠の外国株口座で管理することになります。

そのため、同じ証券会社であっても事実上別の証券会社で取引をしているのと同じような感覚となりますよね。

国内インデックスファンドの場合だと、国内金融資産と同じように管理することができ、

株式や債券などの日本国内での金融資産と共通で管理することができます。

もちろん、損益も通算することができますので、外国株式などに投資をしていても国内個別株や債券などと同じ画面で管理が可能なのはとてもありがたいものです。

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海外ETFを買うときに気をつけたいこと

私が感じている海外株(ETFを含む)を購入する際に気をつけたいことを書いておきます。

それは万が一のことがあったとき、残された家族が投資商品に対応できるかどうかということです。

ある程度資産がある場合には何かあったときのことを考えておいたほうがいいと思います。

家族やパートナーとの間でドル建ての資産を持っていること、それをどのようにすればいいかを話して理解してもらえるのならば大丈夫でしょうが、そうでない場合はおすすめすることはできません。

以下の記事ではもし投資家の方に万が一のことがあった際に、残された家族のことも考えて口座をシンプルにしておくべき理由についてまとめています。

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まとめ

個別株をふくめて最近は米国株に投資することが流行っている傾向があります。

以前はコストが安い海外ETFは非常に魅力的でした。

しかしながら、三菱UFJ投信のeMAXIS Slimシリーズに代表されるような超ローコストインデックスファンドが多数登場している現在、ドル建てでETFにわざわざ投資する必要性については考えてみるべきだと思います。

インデックスファンドは地味なのは事実で、海外ETFならば「投資している!」とテンションが上がるのはよくわかります。

その気持ちよさの影でかかるコストや手間について少し考えてみてはいかがでしょうか。

私は国際分散投資派ですので、投資商品や配当性向などが魅力的にうつるのはよくわかるのですが米国株に投資することは現在はありません。

米国株に投資されている方、そうでない方もこういった意見もあるのだと思っていただければ幸いです。

では、またよろしくです!

コメント

  1. 私も以前は海外ETFに興味を持っていて少し保有しているときがありましたが投資信託のコストも下がってきているので、コスト的にはあまり変わらないんじゃない?と感じます。
    あとは税制の問題は本当に面倒だと感じます。特に為替差益の部分が面倒です。

    • クロスパールさま

      いつもありがとうございます。

      ローコストインデックスファンドの台頭でコストと手間を考えると割に合わなくなってきたと考えています。
      よりシンプルかつ簡単な方法にしたほうが長続きするのではないかなぁ。そう思うようになりました。

  2. はじめまして。Amalfiと申します。
    私もインデックスファンドの手軽さには本当に感謝しています。現在はニッセイ外国株式ファンドとEXE-i新興国ファンドをメインに余裕資金でVDC等を買う方針としています。
    私の性格から海外ETFの購入が手間で、ひめだか様と同じようにインデックスに回帰するのではないかと思ってるしだいです笑
    また拝見させていただきます。

    • Amalfiさま

      コメントありがとうございます!
      日本でももっとアメリカのようなETFが増えたり取引が増えたりするかなと思ったのですが、なかなか増えないですね。

      私も投資以外にもすることがたくさんありますのでなかなか時間をさくことができませんのでお気楽な投資であるインデックスファンドの購入に落ち着いちゃいました。

      私もブログを覗かせていただきますのでこれからもよろしくお願いします。