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S&P500インデックスについて(2018.6月現在)

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S&P500

日本を含めて世界各国にはそれぞれの国の株式の状況を示すインデックス(指標)があります。

それをまとめたものがMSCIワールドであったり、MSCI KOKUSAI(コクサイ)などです。

この項目では、世界最大の資本主義国アメリカの株式の状況を示すインデックスについてご紹介します。

その名をS&P500インデックスと呼ばれるものです。

アメリカにはこの他にもダウ平均株価がインデックスの一つとして認知されていますが、30種類の平均株価(日経平均株価と同じ方式)のため、時価総額加重平均株価指数であるS&P500の方がインデックスファンドの指標として用いられています。

この記事は以下のページを参考にしました。

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S&P500 Indexについて

S&P500インデックスとはどのようなものでしょうか。

S&P500インデックスはS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数です。

NYSE(ニューヨーク証券取引所)やNYSE American(旧アメリカン証券取引所)、そしてNASDAQなどから代表的な500種の株式から構成されています。

日本のTOPIX(東証株価指数)と同じ時価総額加重平均株価指数の一つです。

時価総額加重平均株価指数は、ダウ平均株価のように株価の合計を単純に銘柄数で割った数値であるのにたいして、500銘柄の時価総額を1941年から1943年における平均指数を10として算出されています。

単純に500銘柄と書きましたが、これでアメリカの株式の80%をカバーしていますのでアメリカでは事実上標準の株価指数となっています。

構成銘柄

このS&P500の構成銘柄の上位企業は以下のとおりです。

企業名 業種
アップル 情報技術
マイクロソフト 情報技術
アマゾン 一般消費財
フェイスブック 情報技術
バークシャー・ハサウェイ 金融
JPモルガン・チェース 金融
エクソン・モービル エネルギー
アルファベットC(グーグルの親会社) 情報技術
アルファベットA(グーグルの親会社) 情報技術
ジョンソン&ジョンソン ヘルスケア

アップルやマイクロソフト、それにグーグルの親会社であるアルファベットといった超有名なIT企業がならんでいますね。

つぎにセクター別の割合をみてみましょう。

11種類の業種別の割合は以下の通りとなっています。

S&P500構成セクター

業種 比率
情報技術 26.0%
金融 14.2%
ヘルスケア 13.9%
一般消費財 12.9%
資本財 9.9%
生活必需品 6.7%
エネルギー 6.3%
素材 2.8%
公益事業 2.8%
不動産 2.7%
電気通信 1.8%

上位構成企業がIT関連企業が占めているのでITばかりのイメージがありますが、実際にはそうではなく、11業種がバランスよく構成されているのがよくわかりますね。

指数の変化について

過去10年間でどのように指数が変化したのが以下のグラフです。

S&P500チャート

2009年に底値をつけて以来若干の値下がりするときはありますが、2018年現在全体的に右肩上がりの傾向となっています。

ただ、これはいつまでも続く保証はありませんが、いかにアメリカ経済が力強い成長を続けているのかがわかりますね。

年率リターンは以下の通りにまとめました。

平均トータル・リターン(%)
1年 14.38%
3年 10.97%
5年 12.98%
10年 9.14%
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このようなファンドで使われています。

日本で発売されている投資信託で米国株に投資しているファンドのベンチマークは主にダウ30種平均株価でした。

そのためダウ平均株価連動ファンドと比較してS&P500インデックスに連動しているファンドは少ないですが、近年増加傾向にあります。

種類 ファンド名 運用会社
ETF 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(証券コード1547) 日興アセット・マネジメント
投資信託 iFree S&P500インデックス 大和投資信託
投資信託 iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド ブラックロック
投資信託 米国株式インデックス・ファンド ステート・ストリート
投資信託 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際投信

それぞれのファンドの紹介記事は以下のとおりですのでついでにお読みください。

ちなみに楽天・全米株式インデックス・ファンドのベンチマークはS&P500ではなく、CRSP USトータル・マーケット・インデックスとなっています。

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まとめ:S&P500は事実上標準の米国株のベンチマークです。

この記事では、アメリカにおける事実上標準のベンチマークであるS&P500インデックスについてご紹介しました。

世界株のうち約6割をしめる米国株。

そのうちの8割の時価総額をカバーするS&P500インデックスは世界でもっとも重要な株価指数の一つです。

ですので、この指数について知っておくとアメリカ経済でどのような企業が重要な位置を占めているかを知ることができますね。

それらの企業は日本国内でも有名な企業ばかりですので、理解しておくことは非常に参考になります。

このほかにも、インデックスはさまざまなものがありますので参考になれば幸いです。

では、またよろしくです!

インデックス(指標)資産運用
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ひめだか

インデックス投資とシンプルライフがテーマの記事を書いてます。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。
【国際分散投資・iDeCo・ふるさと納税など役に立つおカネの情報】【年末調整や住所変更など手続の方法】を発信中。
妻と子1の40代のくせに会社を退職して社会の荒波にもまれる予定。

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