お金をたくさん持っている方で、見た雰囲気貧相に見える方っていらっしゃいますよね。
よくある話では外車のディーラーで軽トラックでのりつけて作業服姿の男性が即決で外車を現金買いするとかいう、あれです。
我が家もパッと見、あまりゴージャスな暮らしをしていません。
車も持っていない、賃貸アパートに住んでいる、旦那は無職っぽい、そんな家庭が我が家です。
実際は食料品や光熱費などに重点配分しているだけなので、実は結構使っています。
そんな質素な暮らしを15年ほど続けていたら、お金増えていました。
だからといってこれからもお金は必要になったら使うだけで、ライフスタイルを変える予定はありません。
ただ一番大きな効用だったのは、人生のピンチを救ってくれたことですね。
休職から長い労災審査期間、借り上げ社宅から賃貸住宅への切り替え、退職などのアクシデントにもかかわらず
家族を不安なく平穏に暮らしてもらうためにはお金が必要です。
普段質素な暮らしをしていた我が家においてピンチを乗り越えられたのはリタイアできるほどではないけれども職を失ってもしばらくは生きていけるというくらいの金融資産を持っていたからなんですね。
この記事では、普段は質素な暮らしをしていてもいざというときのお守りのためにお金を増やしておく重要性について考えてみたいと思います。
お守り代わりでもお金が重要な理由
では離職などの家族の危機にたいして普段あまり使っていないお金が大切な理由についてまとめてみたいと思います。
私が感じるのは以下の3つです。
- 再就職できなくても生活の質が下がらないから
- 理不尽に対応するための手段がとれるから
- 自分が追い詰められないから
それぞれ見てみましょう。
再就職できなくても生活の質が下がらないから
一番大きな理由は
ずっと車などみなさんが大好きなものがない(家族が望まない)暮らしをしていた我が家です。
いろいろと出費がかさなるものが不要なのが強みです。
外食には行かないかわりに食材費は高額のためエンゲル係数は実は高いのですし、電気水道ガスばんばん使っています。
それはなぜか、生活の質を下げたくないからという理由からなんですね。
再就職できなくても家族の雰囲気を壊さないためにはやはりお金は必要です。
見せ金でいいんです。
再就職できなくても当面の暮らしを維持するのは問題ないと家族を安心させるためにはやはりお金は必要であると実感していますね。
理不尽に対応するための手段がとれるから
私が仕事をやめざるを得なかったのかなのですが、このブログにはところどころ掲載されていますが、同僚からハラスメントを受け、休職、退職したという経緯を持っています。
このような場合、検索するとたいがい次のようなことがアドバイスとして上がってきます。
職場を離れて転職しましょう。
また記事にはしたいのですが、この言葉に傷つく被害者は多いんですよね。
どうして理不尽に対して被害者が職場をはなれることによってしか解決できないのかと。
もちろん対抗するためには手段があります。
そうです。法的手段です。
ただ、ここまで辿り着こうとするとやはりお金が必要です。
- 外部の弁護士・社労士との相談費用
- 給付金では足りない分の生活費
- 労災認定されなかったあとの資金の手当て
- 裁判するならば必要な弁護士費用
いろいろと理不尽に対抗するためにはさらにお金がかかってしまうという理不尽なことになってしまうんですね。
ですので、転職するという選択肢はあながち間違っていないかなと思っています。
ただ、それなりに生きていくために必要なお金があるならば、理不尽に対抗することが可能です。
自分が追い詰められないから
そして最後に感じるのは自分が追い詰められないからというものがあります。
お金がなかったら、職を失ったら生きていくために職をすぐに探さなくてはいけません。
特に雇用保険の基本手当(いわゆる失業給付)や、傷病手当金(私傷病で就労不可の場合1年6ヶ月上限に給付されるお金)の支給が終了するまぎわのプレッシャー
は相当なものです。
それがしばらく生きていくための資金を持っていると、そのようなことにビクビクすることなく、新しい技能や知識(いわゆるリカレント)を身につけることができます。
追い詰められない安心感は何者にも代えがたいものだと私は思っていますね。
では、次に私ひめだかが遭遇したピンチについてご紹介します。
ひめだかがお金に救われた家族生活のピンチ
では、私がお金によって救われたかなと思うピンチについてご紹介したいと思います。
退職時に借り上げ社宅から追い出されそうになった
一番ピンチだったのは、休職期間満了後退職して無職となるときに今住んでいる家を追い出されそうになった ということがありました。
借り上げ社宅は会社が契約しているものを社員に利用させているというスタイルを取っているために、借家人の権利が書かれた法律の借地借家法の適用がありません。
つまり、引き続き住みたいとしても、賃貸人がノーと言えば、即退去しなければなりません。
私が住んでいた物件では無職の入居は審査対象外(門前払い) だったんですね。
しかし、例外として保証会社に残高を見せて、保証料を支払うことで住める物件に該当していたみたいで、数百万円の見せ金の残高証明と保証料を支払うことで無職でも無事物件に住むことができました。
労災認定されたのはこの4ヶ月後でしたので、本当に綱渡りだったかなと思いますね。
学びなおす機会を得た
社内知識しかなかった私は休職中・退職後、ファイナンシャルプランナーや行政書士の勉強をしてきました。
ずっと勉強していたのですが、家族を大きな不安に陥れることのない状態にしなかったことはよかったかなと思いますね。(もちろん心理的な不安や体面上の不安は与えてしまったと思っています。)
そのおかげで、行政書士として生きていこうかなという気持ちになることができ、学び直してよかったなといまでは思っています。
弁護士に相談をきっかけに労災申請できた
つぎにあったのは弁護士の先生に相談する機会を得たというものです。
弁護士の先生に相談するのは敷居が高く、私はこれまでお世話になったことがありませんでした。
しかしながら、相談料もかかるし、着手金もかかる。
もちろん法テラスというサポート団体があるのは知っていますが、ここもお金を貸してくれるに過ぎませんから、やはりそれなりにお金は必要かなと思います。
ここにエイッと入るのはそれなりの勇気が必要ですが、もし訴訟とかになり着手金が必要でもものおじしなくて大丈夫という気持ちがもてるのは良かったかなと感じますね。
結局5,500円課金して数回相談した後自力で労災申請し、そしてその後の対処も同じ先生にお願いしています。
まとめ:貯めてるだけでもお金は役に立ちます
今回私が休職や退職、そして労災申請などに際して威力を感じたお金の力についてお話ししました。
リタイアできるために必要な資金は膨大(億超えと思う人も多いと思います)と言われますが、自分のライフスタイルを維持するための資金で考えると、そこまでは必要ではありません。
私も1馬力子持ち、そして独身時一人暮らしのサラリーマンでした。
そのような境遇の私でも確保できる資金で、家族の暮らしを守り、私の学び直しの時間を確保することができたのは本当に良かったと思います。
どうしてもFIREばかり目に行きがちですが、それには莫大な金融資産が必要になり、ため息をついてしまう。
しかしながら、家族の暮らしを守るためにはそこまで必要ありません。
まずは数年暮らすことができるだけの資金をつくることからスタートすることを目指してみてはいかがでしょうか。
これだけでも精神安定上の効果は絶大ですよ。
では、またよろしくです!