私は2019年にメンタルを病み、休職してから2022年11月までひたすら資格試験の勉強をしてきました。
資格で取得したのは
- 3級FP技能士
- 2級FP技能士
- AFP
- CFP®
- 1級FP技能士
- 行政書士
といった感じで、FP資格を総なめにしています。
その後、1回試験に落ち、行政書士の資格を取得しました。
ここまでやってきて感じているのは
資格に逃げてきたのではないかということです。
よく休職者や退職者は 資格・勉強に逃げてはいけないとよく言われます。
実際私もTwitterのフォロワーさんに言われたことがあります。
しかしながら、その意見を無視して突っ走ってしまいました。
この記事では、資格に逃げることについての自分なりの考えについてまとめてみたいと思います。
休職者・退職者が資格に逃げることについて
では休職者であり、退職者である私が感じた「資格に逃げること」についての感想についてお話ししたいと思います。
その当時は生きるのに必死だった
資格に逃げているとアドバイスされる方は概ね安全なところから辛酸をなめている相談者に「アドバイス」されているのではないでしょうか。
休職者や退職者は、本来ならば働き続けたい職場があったはずなのに、さまざまな理由により去らなければならない結果となってしまっています。
手に職をつけている方や、コネクションがあるかたにはすぐお声がかかって転職できているでしょう。
でもそのような人ばかりではありません。
人生に絶望し、生きるか死ぬか、家族はどうしようとさまざまな不安におしつぶされそうになりながら
いわば「くもの糸」を掴むかのごとく、資格試験の勉強を始められた方が多いのではないかと思っています。
もちろん、そのさきはいばらの道であることがわかっているか、またはわからないかはここではおいておきましょう。
少しでも社会性を残したいと思う方ならば、寝たきりになるか、資格の勉強をするかの二者択一を迫られたら資格の勉強の選択をする方も多いと思うんですね。
そのような意味では私も手に職がないサラリーマンでしたので、なにか次の道を探すのに必死だったことを思い出します。
生きる目的になっていた
2番めの気持ちとしては生きる目的になっていたというものです。
資格「試験」というからには何らかの結果がわかります。
合格か、不合格か。
この言葉を目指して勉強に励むことで、いわば生きる目的になっていたことは事実です。
他人にとやかく言われる筋合いのあることではありません。
試験勉強ができる環境に感謝
最後に感じるのは試験勉強ができる環境に感謝したいというものですね。
試験勉強をするということは、正直な話、非生産的なものですから、家族などのサポートがなければすることができません。
私も家族に放置されていたのかもしれませんが、やめろと妨害はされずに過ごせたのはありがたかったなと思いますね。
また、勉強ができる環境ができるということはご自身がそれまでの間仕事などで蓄えを得たり、ご家族の理解を得たりする努力をしてきたことにほかなりません。
ですので、感謝しながらも、自分が今まで行ってきた努力も今試験勉強をするということができるという環境をつくることができていると思いたいですね。
資格をとってから感じること
では、そんな私がさまざまな資格を取得して感じたことについてお話ししたいと思います。
世の中そんなに甘くない
一番感じるのは世の中そんなにあまくないということです。
試験には合格しても、経験は全くありません。
あくまでもスタートラインに立ったに過ぎないことに気が付かされます。
同時に、試験に合格しても、自分になんの経験もない単なるペーパーライセンスだということを。
「資格に逃げる」と検索すると出てくる、資格を取得したあとの現実がここで見えてくるんですね。
現実に愕然とする
資格を取得してもあくまでペーパーライセンスを取得しただけだという、現実が自分に襲いかかります。
休職開始時にこれからどうしようと再び自分の気持ちが揺さぶられるような感覚に襲われます。
「やめとけ」とアドバイスされた方は、「それ見たことか」と思われるでしょう。
資格を取得しなければ見えない世界がある
しかしながら、一方でこのような気持ちも得ることができます。
資格を取得したからこそ見える世界があるということです。
資格を取得するために時間を費やし、やりたいことをやらずに、ひたすら問題に向き合ってきたと思います。
その努力が合格点を突破し、晴れて資格の合格にたどり着いたわけです。
どうでしょう。
資格を取得したからこそ、
これって試験に合格しないとわからない気持ちではないでしょうか?
試験勉強をせずにやめて、グダグダ過ごすのならば、前向きに勉強してきた自分をほめることができるのではないかと思うんですよね。
少なくとも私は試験に合格してきた自分をほめてやろうと思いました。
これからどうやって生きていくのか
ではこれからどうやって生きていくのか、まだまだ答えは出ていませんが、どのようにして生きていこうかについて考えてみたいと思います。
福祉に頼るのもいいんじゃないの?
今思っていることは福祉に頼るのもありだよなという気持ちです。
幸いにして労災認定され、労災保険で生活している我が家です。
労災保険で生活しているという現実を受け入れて、家族が維持できるのならばそれでもいいのではないかと思っています。
そこにはもう、「無理して生きていこう」とする私ではありません。
使える制度は使う
前項と重なるところはありますが、使える制度は使おうと思っています。
先日精神障害者保健福祉手帳の申請を行い、障害者手帳が交付されるとさまざまな点が優遇されます。
マル優だったり、障害者控除だったり、NHK受信料の免除だったり…
これらの適用を受けるのを恥ととらえることをせず、使えるところは使っていきたいと思います。
そのためにFPの勉強をしたのですから。
独立開業はちょっと置いておく
最後に考え方が変わったのが独立開業はすこし考え直すというものです。
行政書士の試験に合格したときには「独立開業」という文字がギラギラ輝いていました。
そう、自分自身の「有能感」が輝きまくってたんですね。
しかしながら、落ち着いて考えてみると私はまだ「ひよこにもなっていない卵の段階」です。
ですので、卵のうちに身につけられる知識などを身に着けてから、再度独立開業については考え直したいと思います。
まとめ:ヘタレですがなんとか生きていきます
今回、「資格に逃げること」と題して、様々な資格を取得してきた私が感じた
休職・退職して資格取得に専念することについて感じることについてお話ししました。
勉強する事情は、周りの方もすこしは理解していただければありがたいと思う一方で
資格を取得してからがスタートであり、決して打ち出の小槌ではないことがわかりました。
私は資格取得の過程で、さまざまな福祉の恩恵を受けることができることになりましたので
しばらくはごやっかいになりながら、ゆっくりとあらためて自分の将来について考えてみたいと思います。
ヘタレであり、甘えているのかもしれませんが、それができるのも自分の努力の結果と受け止め
ゆっくりと生きていきたいと思います。
では、またよろしくです!