はじめに
こんにちは!ひめだかです。
以前お読みいただいた記事のスピンオフ企画として私の失敗談をお話しします。
前回の記事はこちらですのであわせてお読みいただけるとよくわかっていただけると思います。

目次
特定口座の源泉徴収について
投資信託をふくむ株式や債券などの取引をしている方にとっては切っても切れないのが税金に関する手続きです。
利益が出たら税金がかかることは当然なのですが、この処理を行うためにいくつかの選択肢から口座の種類を選ばなければいけません。
ご存じの方も多いかと思いますが以下のとおりとなります。
- 一般口座
- 特定口座
- 源泉徴収あり
- 源泉徴収なし
1の一般口座ですが一般と名がつく割にまったく一般的ではないので今回は割愛します。
ほとんどの方が指定されているのが2の特定口座ですね。
この特定口座も源泉徴収ありと源泉徴収なしにわかれます。
私は基本的には源泉徴収なしにしています。
理由としては
- 投資対象が基本的にインデックスファンドなので一気に売ったり買ったりしない
- 20万円以内に利益をおさえて含み益として保有できる
- 確定申告はめんどくさくない
- 税金を少しでも払いたくない(笑)
といろいろあります。
源泉徴収なしのメリット
特定口座の源泉徴収なしのメリットについて考えてみます。
なんといってもこれです。
サラリーマンで20万円未満の所得ならば確定申告が不要
利益20万円未満のときは確定申告の義務はありません。
つまり19万円利益があった場合源泉徴収だと取られる15.315%分の所得税がかからないことになります。
金額にすると29,098円。けっこうな金額です。
この金額と確定申告をした際の控除額等を考えて確定申告をするかどうかを判断できます。
源泉徴収なしのデメリット
ただデメリットも多数あります。
- うっかり20万円を超えちゃうと「確実に」確定申告を行う必要が出てくる
- 確定申告を行なった場合副業も収入に入っちゃうので所得制限があるものに影響がある
- 住民税の申告は別途おこなわなくてはいけないこと
めんどくさいのと失敗すると結構痛いです。これ、結構ダメージがでかいんですよ。実は。
これから私の特定口座を源泉徴収なしにしてしまった失敗談をご紹介します。
特定口座を源泉徴収なしにして失敗するとこうなる
所得制限に引っかかった
わたしがは以前どの証券会社も特定口座は「源泉徴収なし」でした。
基本インデックスファンドでの投資ですから20万円以内に利益を確定する自信があったからなのですが、
持っている株式を売却してしまって思った以上に利益が大きくなってしまったんです。
確定申告をおこなうとお給料以外に株などの副業も所得として認定されます。
所得制限があったり市町村の国民健康保険料などのの算定は確定申告をした所得金額でおこなわれます。
ここでめんどくさいことになってきます。
当時子供が私立の幼稚園に通っていました。私が住んでいる市では私立幼稚園に通っている人向けに学費の補助がありました。
結構いい金額を補助されるのですが、この制度には所得制限があるんです。
通常ならば問題ないレベルの収入なのですが、このときだけこの所得制限にひっかかかってしまいました。
そして学費の補助が大幅減額されることになってしまいました。
これが「源泉徴収あり」ならば所得制限にひっかかってしまうことなくきちんと補助を受けることができました。
支払った税金は同じにもかかわらずです。
まだまだあります。
住民税の申告をしなくてはいけなくなった
20万円未満の利益で申告の義務がないのは国税の所得税だけです。
住民税は別途申告しなければいけません。
この住民税の申告が非常にめんどくさいです。
国税の申告は国税庁の確定申告書作成コーナーで書類さえまとめてしまえば簡単にぱぱっとつくれちゃいます。
ノーマルな確定申告なら計算もすべてやってくれますしきれいに印刷できますので超簡単です。
住民税はそんなに甘くありません。
私が住んでいる市ではA3の紙にゴリゴリと手書きですよ。
国税の確定申告書作成コーナーを知っている私とすれば天と地の差があります。
現在の私はこうしています
基本的には買うばっかりで売ることはしない
以上のような失敗の経験がありますのでめんどくさいことはしたくありません。
そこで今では基本的には買いをメインとして極力売却はしないようにしています。
売却して利益が出た場合は少しでも住民税の申告をしなくてはいけないので超めんどくさいですので。
まとまった利益が確定する場合は事前に源泉徴収ありに切り替える
持っている株式などの利益が大きくなった場合には売却をすることがあります。
その際には事前に源泉徴収ありに切り替えちゃいます。
特定口座の源泉徴収の有無は1年間最初の売買をする前ならば変更ができます。
そのため利益が出そうだなと思った時には源泉徴収ありに切り替えてしまいます。
そうするとお給料の収入とは切り離されて課税されますので児童手当などの所得制限がある補助にはひっかかりません。
それでも微妙な利益が出た場合は・・・住民税の申告をします。
上記の2つでほぼ切り抜けられるのですが、それでも20万円以内の利益が出てしまう場合があります。
そのときには自己責任として住民税の申告をおこないます。
こうなってしまったらめんどくさいですが、納税者の義務ですから仕方がありません。
もちろん20万円以上の利益が出た場合にはさっさと確定申告を行います。
こちらの方が可能性が高いのですが、株で多額の利益が出た時以外は私のお給料はそれほど高くないので所得制限にひっかかることもありません。
まとめ
今日は証券取引においての特定口座を源泉徴収なしにした際に失敗した話をしました。
ミスってしまうとこういっためんどくさいことになってしまいますので素直に源泉徴収あり
にしてしまう方が精神衛生上いいかもしれません。
くれぐれも源泉徴収なしにされる方は所得金額に注意しながら取引をすることをおすすめします。
お約束ですが、私は税理士ではありませんので詳しい課税の方法は税務署か税理士さんに尋ねて正しい申告をお願いいしたします。
では、またよろしくです!
コメント
こんにちわ、
記事面白く読ませて頂きました。
質問があるのですが、
普段は源泉徴収なしで運用していて、利益が出そうな時は源泉徴収ありに切り替えていると言うことですが、それでしたら、そもそも分配金や売買益が出ていない時は税金を引かれないないと思うのでずっと源泉徴収あり、にしておいてもよいのかな?と思いました!
私も今口座をどうしようか悩んでいるので、教えて頂ければと思います。
まりさま
コメントありがとうございます!
おっしゃるとおり普段から源泉徴収ありで全く問題ないのですが、源泉徴収なしにしておくとサラリーマンの場合20万円未満の利益の場合確定申告の義務がありませんので
所得税を収めなくてもいいというメリットがあります。(もちろん住民税の申告は必要です。)
源泉徴収ありにしておくと1円からでも利益が出た場合には所得税が課税されますのでちょっと損かなとも思ってしまいます。
ただ、この記事のように源泉徴収無しで多額の利益が出た場合には不具合がいろいろとでてきますのでメリット・デメリットをあわせて判断してみてはいかがでしょうか。