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ネット銀行では残高不足に要注意!当座貸越について調べてみた

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Netbank kashidashi

店舗のある銀行で総合口座通帳を作ったことのある方なら定期預金のページは見たことのあると思います。

これは非常に重要な役割もあり、このページ内に定期預金を預けておけば当座貸越という貴重なサービスが受けられるんですね。

この当座貸越というのはどういうものなのでしょうか。

当座貸越は、定期預金を担保にして普通預金がマイナスになっても自動的にお金を貸してくれるサービスのことなんですね。

定期預金を総合口座の通帳に預け入れている状況でのマイナス残高というのがまさに当座貸越のサービスを受けていることになります。

しかもこのサービス、利率も良心的。

ところがこの当座貸越はネット銀行では標準装備されているとはかぎらないんですね。

むしろないと思っておいたほうがいいくらい。

この記事では、地味だけど重要なサービスである当座貸越がネット銀行では標準装備されているとはいえないことについてしらべてみました。

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当座貸越ってなに?

当座貸越とはどのようなものかご存じないかたもいらっしゃると思いますので、まずはどのようなサービスなのかについてご紹介しましょう。

当座貸越とは普通預金に定期預金がセットされた総合口座で、普通預金の残高を超えてお金を引き出すことがある際に、定期預金を担保に自動的にお金を貸してくれるサービスのことです。

当座貸越は銀行などでいわれる用語で、ゆうちょ銀行でも同様のサービスがあります。

ゆうちょ銀行の場合には総合口座通帳に預け入れた定期貯金や定額貯金が対象です。(国債を担保にする自動貸付もありますが、新規受付は終了しています)

ゆうちょ銀行では貯金担保自動貸付と呼ばれていますね。

利用限度額は?

次に利用できる限度額をご紹介します。

まずは銀行などの民間金融機関ですが、定期預金残高の90%までで、最高200万円とする金融機関が一般的です。

ゆうちょ銀行の場合には定額・定期貯金残高の90%、1通帳につき最高300万円までとちょっと金額が大きくなりますね。

利子はいくらかかるの?

この当座貸越、当然ながらタダでは貸してはくれません。

利子はとうぜんかかります。

この利子の利率はいくらなのでしょうか。

  • 銀行の場合:約定利率(定期預金の金利)プラス0.50%
  • ゆうちょ銀行の場合:定額貯金が担保の場合はプラス0.25%・定期預金が担保の場合にはプラス0.50%

というかたちになりますね。

現在はほぼゼロ金利ですので超低額でお金を借りることができます。

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ネット銀行での当座貸越について

当座貸越についてざっとおさらいしたところで、いよいよネット銀行での当座貸越についてお話したいと思います。

ネット銀行での当座貸越については以下の4パターンに分かれます。

  • 通常通り標準装備
  • 申し込めば利用可能
  • 当座貸越不可
  • 自動融資という名のカードローンで貸してくれる

もちろん、この順番は標準装備に比べてどれだけエグいかとなっています。

では、それぞれのパターンについて見てみましょう。

標準装備

標準装備としているのは通常のメガバンクなどと同様に定期預金を預け入れたら自動的に担保となるパターンですね。

残高以上の支払いがあっても自動的にマイナス残高にしてくれる

というきわめてありがたいパターンです。

私が現在調べたところで標準装備されているのは新生銀行のみでした。

厳密にはネット銀行ではないのですが、事実上ネット銀行になっているので標準装備に入れました。

当座貸越|SBI新生銀行
SBI新生銀行の当座貸越をご案内しています。お客さまの円定期預金等を担保として、円普通預金の残高を超えて払い戻しをする際に自動的に融資を行うサービスです。返済は普通預金へ入金するだけで自動的に返済となり、簡単・便利にご利用いただけます。

昔の口座は別途申し込みが必要ですが、現在の口座は自動適用されるので安心ですね。

ただ、利息は高いです。

2020年3月現在年1.88%となっています。

さらにさらに・・・貸越限度額を上回る場合年利14.00%に跳ね上がりますので注意したいですね。

申込みが必要

2番目にご紹介するのは別途申し込みが必要というパターンです。

このパターンに該当するのは住信SBIネット銀行です。

当座貸越 | 円定期預金 | NEOBANK 住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行では、定期預金を利用した、当座貸越をご利用可能です。

申し込むだけで利用できますのでぜひ申し込んでおくことをおすすめします。

ただ、住信SBIネット銀行の当座貸越も通常の当座貸越より利率が高いです。

当座貸越の利率は2020年3月現在年1.675%ですね。

通常の銀行の当座貸越利率よりも高いので注意してください。

https://www.netbk.co.jp/contents/kinri-yenfutsu/

当座貸越不可

3番目は当座貸越ができないパターンです。

実はこのパターンが一番多いですね。

当座貸越が出来ない金融機関は以下のとおりです。

  • 楽天銀行
  • GMOあおぞら銀行
  • ソニー銀行
  • じぶん銀行

定期預金は定期預金、普通預金は普通預金としてちゃんと残高をかんがえておかないといけませんね。

カードローンで自動融資

一番恐ろしいのがこの自社のカードローンで自動融資というパターンです。

残高を割り込んだときには勝手に融資してくれるというとてもありがたくないパターンとなっています。

このタイプの銀行は以下のとおりです。

  • ジャパンネット銀行

これはかなり怖いパターンで、知らずしらずのうちにカードローンで融資されてしまうというものですね。

自動融資(残高不足サポート機能)について|ジャパンネット銀行

金利はなななんと・・・100万円未満の場合年利18.0%!!

ただ、これを利用するためには別途キャッシングの申込みが必要です。

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感じたこと

リアル支店がある銀行の総合口座ではあたりまえに装備されている当座貸越ですが、ネット銀行ではあたりまえでないことについて感じたことをまとめてみたいと思います。

対応がバラバラ

一番感じるのは対応がバラバラということですね。

標準装備から、キャッシングまでさまざまなパターンがあることがわかりました。

とりあえずは利用できないと思っておいたほうがいいですね。

リアル銀行やゆうちょ銀行のように当たり前に使えるものではないと理解しておいたほうがいいと思います。

利率が高い

当座貸越が利用できるネット銀行でも適用金利が通常の当座貸越よりも高いということです。

冒頭でもお話ししましたが、通常の銀行での当座貸越金利は担保定期預金の利率の0.5%プラスで借りることができます。

利率の差が大きいので、利用するときにはちゃんと当座貸越金利のチェックは必要です。

さらにジャパンネット銀行のようにキャッシングの場合ですと非常に貸出金利が高くなりますので、通常の当座貸越と同じ感覚で使うと危険だと思いました。

メイン口座なら預金の残高を多めにキープしたほうがいい

現在ではクレジットカードの決済などをネット銀行をメイン口座にされている方も多いと思います。

私もその一人なのですが、気をつけたいのは残高を多めに持っておくということですね。

ネット銀行では定期預金の利率もちょっと高いため、預けている方も多いと思います。

通常の銀行やゆうちょ銀行のように預けていたらマイナス残高になっても大丈夫!と思いがちですが、やはりそんなに甘くないということです。

ですので、資金決済(特にクレジットカードの引き落とし口座に指定している場合)をするときには

  • 通常よりも多めに残高をキープしておくこと
  • 残高を引き落とし前には確認すること

が大切ではないでしょうか。

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まとめ:ネット銀行の当座貸越はきちんと確認しましょう

今回ネット銀行において定期預金を担保にお金を借りることができる当座貸越が使えるのかどうかについて調べてみました。

結論としては使えるところ使えないところさまざまで、さらにキャッシングになる銀行もあるというというものでした。

ネット銀行は利便性は非常に高いのですが、口座引き落としなどでうっかりマイナス残高になることは十分考えられます。

その際に従来の銀行やゆうちょ銀行と同じ感覚で定期預金を入れているからマイナス残高になっても大丈夫♪とはならないと考えておいたほうがいいと思います。

そのためには、従来よりも多めの預金残高をキープしておいたほうがいいのかなと感じましたね。

ネット銀行のこういった情報はあまりおおっぴらになりませんので、参考にしていただけたら幸いです。

では、またよろしくです!