今回はコアのインデックス投資とは別にサテライトとして投資しているFXでの取引をまとめてみました。
私はFXを半自動トラリピの手法で投資しています。
小さな通貨量のイフダン注文を細かく設定して利益を得るという手法です。
これが2016年は威力を発揮しました。
まずは半自動トラリピとはどのようなものかをみてみたいと思います。
半自動トラリピとは
マネパの連続予約注文をつかった手動トラリピ
半自動トラリピとは正式な名前ではありません。
勝手に名前をつけているのですが、マネーパートナーズ(マネパ)の「連続予約注文」を利用した手動トラリピのことです。
詳しくは過去の記事をご覧ください。
設定は手動
連続予約注文の場合、最初の設定はすべて手動で行います。
ここは手動トラリピとおなじですね。
これがめんどくさいから本家マネースクエアのトラリピのありがたさがわかるのですが、本家だけあってコストが激高なのが問題です。
めんどくささを我慢すれば激高な手数料といまではありえないような幅広なスプレッド、そして激安なスワップ分も利益になりますので問題視していません。
20回までの取引は自動でしてくれる
マネパの連続予約注文のありがたいところはここからです。
いったん設定した後は買い付けと約定を20回まで自動で行ってくれます。
手動トラリピの場合決済した後は自分で再設定しなければいけませんが、
夜や仕事中など席を外している時に相場が混乱した場合には利益を取り損ねてしまいます。
これが20回まで自動で再設定してくれる機能は非常にありがたいです。
2016年のイギリスのEU離脱をめぐる国民投票やアメリカ大統領選挙の開票状況のときなどは、
為替相場もあれましたがみごとに取引を繰り返してくれました。
これが手動での設定だったら利益を取り損ねていたと思います。
自動取引はたった20回のため何回も手動で再設定しなければならないと思いがちですが、
1年間取引を続けてみて20回に到達した取引は数回のみでした。
しかも何回めかの取引かも約定メールでしらせてくれますので、20回に近づいてきた注文分だけ再度設定すれば大丈夫です。
設定条件
つぎに現在私が設定している半自動トラリピの状況をご紹介します。
通貨
現在私が設定しているのは
豪ドル 買い
のみです。
複数通貨に設定すればもっともうかるのでしょうが、複数通貨だと混乱する可能性もありますので今のところは豪ドルだけにしています。
また売りを設定していないのはスワップが日々差し引かれるのがいやだからという理由です。
買いはある程度損失幅がわかりますが、売りの場合は円安豪ドル高になった場合どこまでいくかわからない怖さもありますので手が出せません。
設定幅
設定幅は
1豪ドル86円から70円までにしています。
本来ならば90円から70円まで設定したいのですが、マネパの連続予約注文は逆指値ができませんので相場より上の設定ができません。
そのためこのような中途半端な設定幅になっています。
1年間ではこの幅くらいの変動はありましたからわりと適切だったのではないかと思っています。
そして25銭ごとに設定していますのですべて約定した場合 本の建玉ができます。
通貨量・決済幅
1回の取引の通貨量は
A$500としています。
そして決済幅は
60銭
に設定しています。
つまり1回の取引で決済された場合300円利益が出る構造となります。
2016年の実績
再開していた
では2016年の実績をご紹介する前に半自動トラリピを始めたきっかけをお話しします。
以前からトラリピはおこなっていたのですが、アベノミクスのため相場が上抜けてしまいとりやめていました。
それが円高になり以前取引していたレベルまで下落したことから、再開することにしました。
前回取引していた時は、手動トラリピでしたので取引がとても楽になりました。
2016年1月22日から再開していましたのでちょうど1年になります。
決済回数
決済回数を計算しますと1年間で490回あまり決済がおこなわれました。
確定利益は以下の通りとなっています。(単位は円です)
- 16年1月 5,752
- 2月 20,530
- 3月 18,879
- 4月 14435
- 5月 8,782
- 6月 21,682
- 7月 16,695
- 8月 3,110
- 9月 8,788
- 10月 7,365
- 11月 25,585
- 12月 9,862
- 合計 161,465
2月と6月、それに11月が非常に多く動いていたことがわかります。
利回り
現在のところ証拠金は100万円入れています。
その割には建玉が少ない時が多いのですが、
相場が下落すると建玉が急増するのがトラリピの特徴ですので、
相場下落の際にロスカットをうけないようゆとりをもってこれくらいは入れています。
1年間の確定利益は166,262円でしたので
1年間の利回りは約16.4%となりました。
考察
2016年はもうかりすぎ
2016年ははっきりいって儲かり過ぎたと思います。
私は再設定時に想定していた利回りはよくて7%でしたので、
16%を上回る利回りは儲かり過ぎだと思います。
2016年はそれだけ相場が大きく変動した年だったと感じざるを得ません。
相場が荒れたにもかかわらず耐えられたのはなにより証拠金を多く積んでいたからに他なりません。
設定条件を大きく変更するつもりはない
現在のところ設定がはずれそうな状況で建玉が数個動いているのみです。
ですので相場が上昇した際には建玉がなくなる可能性が高くなっています。
私にとって適正なレンジは1A$=70円から90円と思っていますので、
これを外れる条件を設定するつもりはありません。
上抜けでも下抜けでも放置
相場が上抜けてしまった場合はどうしても利益が欲しくなるので追加で設定してしまいがちですが、
下落してしまった際想定以上の建玉を抱え込むことになります。
結果ロスカットをくらってしまっては元も子もありません。
また下落した場合も同じです。
下抜けてしまった時点ですでに損失がそれなりに出ています。
損切りなどせずスワップを蓄えながら相場がもどるのをじっと待つ方針です。
別の投資法を楽しむ
トラリピが動かない期間どうするか。
私は個別株やREITなどの別の投資法を楽しんでみることにしています。
トラリピのことはすっぱり忘れる方針です。
設定幅から上抜けてしまった場合は建玉がありませんので放置で問題ないのですが、
下抜けてしまった際には証拠金の維持率には常に気をつけるようにしていきたいと考えています。
まとめ
今回はインデックス投資とともにおまけで楽しんでいるFXのトラリピ
で、
1年間取引してみてどれくらい利益が出たかご紹介しました。
1年間だけでもこれだけ相場変動の激しいものですから、きちんと証拠金を積んで取り組まないとロスカットをくらっちゃいますので気をつけなければならないとも感じました。
また1日1回のみのインデックスファンドと異なり月曜日の朝から土曜日の朝まで24時間休まず相場が動いているダイナミクスさもあわせて感じています。
お約束になりますが、FXはリスクとリターンがわかる方でないとロスカットの可能性が出てきますので十分注意して取引をしてくださいね。
では、またよろしくです!
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