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iFreeとeMAXIS、2つの8資産均等型を徹底比較!

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今回は私がメインで投資しているファンド「8資産均等型」に価格競争が起こったという記事です。

今までは今までは三菱UFJ国際投信のeMAXIS8資産均等型のみだったのですが、新たな8資産均等型のファンドが誕生しました。

「iFree 8資産バランス」というバランスファンドです。

今までいわば独占という状況でしたので、今回はこの2つのファンドを比較してみます。

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2つの8資産均等型

iFree 8資産バランスについて

運用会社

 iFreeの運用会社は大和証券投資信託委託です。

これまで他の大手運用会社はローコストインデックスファンドの運用をおこなっていますが、大和証券だけは今までローンチしていませんでした。

現在のところローコストインデックスファンドは確定拠出年金(DC)向けのみです。

現在、大和証券投資信託委託はこのiFreeシリーズを8資産バランス以外の投資対象の商品を発売することにより一般向けにも販売されています。

信託報酬

信託報酬ですがバランス型インデックスファンドとしては激安の税込み年率0.2484%(税抜0.3%)となっています。

単体のインデックスファンドとしても十分格安な信託報酬となっています。

バランスファンド名 運用会社 信託報酬(公称・税込) 信託財産留保額 資産額(億円)
eMAXIS 8資産均等型 三菱UFJ国際 0.54% 0.15% 250.99(2018.3.2)
iFree 8資産バランス 大和 0.2484% なし 65.31(2018.3.2)
eMAXIS Slim 8資産均等型 三菱UFJ国際 0.22572% なし 91.44(2018.3.2)
たわらノーロード 8資産均等型 アセマネOne 0.2376% なし 3.36(2018.3.2)
SMT 8資産インデックスバランス・オープン 三井住友トラスト 0.54% 0.1% 0.07(2018.3.2)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) ニッセイAM 0.22572% なし 0.36(2018.3.2)

ベンチマーク

インデックスファンドは目標となるべきベンチマークが非常に重要なのですが、新興国株式以外は概ね従来のインデックスファンドと同じベンチマークを採用しています。

たとえば株式のベンチマークの場合以下の通りとなっています。

バランスファンド名 国内株式 先進国株式 新興国株式
eMAXIS 8資産均等型 TOPIX MSCIコクサイ MSCIエマージング
iFree 8資産バランス TOPIX MSCIコクサイ FTSEエマージング

その合成指数がこのファンドのベンチマークとなっています。

ただ、新興国株式だけは他のインデックスファンドとはことなっています。

新興国株式のベンチマークは"FTSE RAFIエマージング・インデックス"とよばれるいわゆる「スマートインデックス」です。他のインデックスファンドでは採用されていないベンチマークが採用されています。

構成国では、韓国は入っていません。(韓国はFTSEでは先進国扱いのため)

信託財産留保額

中途解約をする際に資産を現金化するなどコストがかかります。

他の投資家へのいわば「迷惑料」として解約時に徴収されるお金を「信託財産留保額」といいます。

このファンドには信託財産留保額は設定されていません。

通常ならば新興国に投資する関係上設定されているものが多いのでちょっと意外でした。

資産額

このファンドが誕生したから1年4ヶ月ほど経過しましたが、現在のところ65億円となっています。

比較的順調に純資産額は増加していますが、後発のeMAXIS Slim8資産均等型の資産額が91億円となり、資産額の増え方は緩やかになっています。

eMAXIS8資産均等型について

運用会社

一方で、eMAXISの8資産均等型についても改めてみてみます。

運用会社は三菱UFJ国際投信です。三井住友トラストアセットマネジメントとならぶローコストインデックスファンドの巨頭の一角ですね。

この8資産均等型のバランスファンドを唯一長期間運用している実績をもっています。

資産額

eMAXIS8資産均等型は唯一長期間運用を行っている8資産均等型バランスファンドのさきがけであり、資産額も8資産均等型バランスファンドの中では他の追随を許しません。

資産額は約251億円(2018年3月2日現在)となっています。

信託報酬

信託報酬は0.54%(税抜0.5%)となっています。

以前はローコストといわれていましたが、より低いコストのインデックスファンドが増えたためそこまでの安さは感じられません。

その後三菱UFJ国際投信は同じ商品にも関わらず信託報酬を下げたeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)という商品を発売しました。

この商品の場合、信託報酬は年0.22572%となっています。

ベンチマーク

ベンチマークはオーソドックスなインデックスの合成指数となっています。

たとえば、国内はTOPIX、外国株式の場合にはMSCIコクサイ(先進国)MSCIエマージング(新興国)インデックスだったりとインデックス投資家の方ならなじみのある指数がそろっています。

信託財産留保額

信託財産留保額は解約時に0.15%かかります。

他の8資産均等型バランスファンドの場合にはかからないことからeMAXISバランス(8資産均等型)の信託財産留保額の高さが目立っています。

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2つの8資産均等型を比較してみる

2つの8資産均等型バランスファンドの概要を確認したところで次はこの2つを比較してみます。

信託報酬について

信託報酬については文句無しにiFreeの圧勝です。

インデックス投資家の間では「リターンについては不確定な要素であるが、コストは確定的なものなので低い方が良い」ことは定理として扱われていますので非常に良いことですね。

ただ、私はファンドをSBI証券で購入しています。

ここで投資信託を保有した場合1,000万円以上保有し、かつSBIカードを保有していた場合はその0.24%が投信マイレージとしてキャッシュバックされますので事実上のeMAXIS8資産均等型の信託報酬は0.3%程度となっています。

一方でiFreeは投信マイレージサービスの対象外となっていますのでキャッシュバックはありません。

iFreeも現在では0.05%の投信マイレージが付与されるようになりました。

そのため、事実上0.05%程度の差ならば乗り換えるコストを考えればポイント制度が維持されている以上は乗り換える必要はないと考えています。

もしSBI証券がこの投信マイレージを廃止したときに改めて考えればいい話です。

ベンチマークについて

先ほどもご紹介しましたが、新興国株式のベンチマークはeMAXISがMSCIエマージング・インデックス、iFreeがFTSE RAFIエマージング インデックスと異なっています。

組み入れ国、銘柄数はMSCIの方が多いですが、FTSEの方は韓国は含まれていません。

そのため、韓国に投資したくないと思われる方ならばiFreeを購入したら精神安定上良いでしょう。

ただ私は必死に乗り換えるだけのメリットは感じられませんでした。スマートベータが好きな方や初めてバランスファンドを購入される方なら考える余地はあるはずです。

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私はこうする

こうしていろいろと2つの8資産均等型のファンドを見比べた結果メインファンドとして8資産均等型を保有する私は以下のようにします。

とりあえず様子見

信託報酬が半額以下ということはたしかに魅力的です。

しかし、現在購入しているeMAXISにはSBI証券の投信マイレージが適用されておりSBIカードも保有していますので現在でも0.24%は還元されています。

乗り換えるとしてもeMAXISには0.15%の信託財産留保額が設定されていますのでコストがかかります。

また、現在は黒字の状態ですので利益を確定したことによる所得税も支払わなくてはなりません。

そのためわざわざコストを払ってごくわずかに安いファンドに乗り換えるのは得策ではないと判断しました。

もし、SBI証券がeMAXISに対して投信マイレージを廃止する、もしくは可能性はほとんどないでしょうがiFreeに投信マイレージを付与するようなことがあれば再度検討してみたいとおもいます。

2017.7.24追記

現在でもこの考えは変わっておらず、さまざまな8資産均等型バランスファンドが登場したにもかかわらずeMAXISバランス(8資産均等型)を維持し続けています。

コスト面で不利になったものの、商品としては安定しているため現在のところ乗り換える必要を感じていません。

このことについては以下の記事をご覧ください。

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まとめ

8資産均等型のバランスファンドは1本のみ保有する場合にもあるいは他のファンドと組み合わせるにしてもすっきりした割合に設定して運用できるので私は大変気に入っています。

今まではeMAXISの独占でしたがiFreeの登場により8資産均等型のバランスファンドにも価格競争が起こり始めました。

価格競争が起こったということは私たち投資家にとっては非常に好ましいものですのでiFreeの登場を素直によろこび、そしてeMAXISとの競争を繰り広げていただきたいですね。

競争するということはイコール既存のeMAXISもよくなる可能性があるためこちらも信託報酬の値下げ等があるとうれしいなとも感じています。

では、またよろしくです!

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