けがや病気をしていると当然ながらお給料はいただけません。
それだけで人生終了になるかたもいらっしゃるかもしれない危機に、救いの手があるのです。
それは傷病手当金です。
これはお給料ではなく、健康保険(協会けんぽ・健康保険組合)の制度の一つで、連続する3日間を含む4日以上働けない場合に4日目から標準報酬月額(過去12ヶ月間の平均)の3分の2の金額のお金が最高1年6カ月間いただけるというものです。
現在私はこの傷病手当金をいただきながら生活をしているのですが、通常のお給料とは様々な点で異なるので戸惑っています。
この記事では、セーフティネットの一つである傷病手当金について考えてみました。
傷病手当金はお給料とはここがちがう
では早速傷病手当金はお給料とは違う点をいろいろと挙げてみたいと思います。
非課税!
傷病手当金はなんといっても所得税や住民税がかかりません。
病気や怪我をしたりしたときにしかもらえない貴重なお金なのですが、障害年金や雇用保険の基本手当(いわゆる「失業給付」)と同じようにセーフティネットのひとつです。
そのため、給付されるお金は非課税なんですね。
給付されるお金は標準報酬月額(過去12ヶ月間の平均)の3分の2なので、どうしても支給される金額は少なくなります。
そのうち税金が少なくなるのは非常にありがたいですね。
ただ、住民税の場合には翌年の税金に反映されますので受け取っている当初はあまり安くなった感じはしませんね。
毎回診断書を書いてもらわないといけない
傷病手当金はいただくためには専用の診断書を書いてもらわないといけないんですね。
これが意外に大変ですね。
もちろん保険適用とはいえ書いてもらうにもお金がかかります。
しかも書く内容はたくさんあるので思ったよりも大変だなという印象を持っています。
給付に時間がかかる!
2番めに感じることは給付に時間がかかるというものです。
当初は申請書を提出してから支給されるまで2カ月かかりました。
そのため、申請した最初の月にはお給料はありませんでした。
その後は毎月給付されるようになりましたが、その都度仰々しい保険給付決定通知書が送られてくるので気が引き締まる思いです。
税金や社会保険料を振り込まないといけない
私の勤務先だけなのかもしれませんが、税金や社会保険料など天引き項目を振り込まないといけないんですね。
非課税項目なのか、会社側では天引きされず一旦建て替え払いをされます。
その分の請求書が別途届くため、税金や社会保険料などの控除項目を振り込まないといけないのです。
その金額が思ったよりも高額のため負担の重さを実感することまちがいなしです。
傷病手当金の給付にあたって感じること
そこで私が感じる傷病手当金の給付にあたって気をつけたいことについてまとめてみます。
ある程度の貯金は必要
さきほども書かせていただきましたが、傷病手当金はすぐにいただけるものではありません。
申請書を提出してから給付まで時間がかかります。
そのため、傷病手当金が給付されない月がどうしても発生します。
かなり協会けんぽでも健康保険組合でも審査を厳重にしているため、給付に時間がかかってしまうんですね。
さらに勤務先によっては控除項目を会社に振り込む必要があります。
ですので数カ月間お給料がなくても生活できるだけのお金をためておくことが重要です。
休職する際には最低限でも数ヶ月生活できるだけのお金をキープされることをおすすめします。
思ったよりも負担が大きいことを実感
通常ならばお給料で天引きされている税金や社会保険料などですが、天引きされる会社とそうでない会社があります。
私が勤務する会社の場合には天引きされない会社ですので、税や社会保険料などの負担が想像以上に重たいということを実感しました。
毎月10万円くらい振り込む必要があり、かなり負担が重たいのだと実感しています。
ですので、いかに税金をすくなくする節税が必要なのだなと感じています。
堂々ともらおう
そして最後に考えたのが堂々ともらおうというものです。
どうしても傷病手当金はもらうのにちゅうちょし、気が引けてしまうものです。
手続きからしても自分は病人なんだということをまざまざと実感するんですね。
しかし傷病手当金はお給料ではなく、今まで私達が払い込んできた健康保険から支給されているのです。
それだったら気おくれすることなくどうどうと体調がよくなるまでもらったらいいのではないかと思いますね。
まとめ:セーフティが充実していることを実感です
今回、私が受給している傷病手当金についてお話ししました。
通常ならばご縁にならない、なりたくないものですが、いろいろと手続きが煩雑だったり支給された金額が思ったよりも少なかったり、と実感しています。
しかしながら、傷病手当金はいわゆる「セーフティネット」の一つで、働けない場合でもある程度のお金をいただけるので非常にありがたいと思っています。
無理しないとしても少しずつでも良くなりたいと思っていますので、いまはありがたくいただきながら再起を目指したいと思いますね。
では、またよろしくです!
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